ポイントはラチチュード

人から「どんな風に撮るの?」と聞かれることがあります。

私は写真を撮るとき必ず、

「こういう風に表現したいからこの設定でとろう。」

と思って撮ります。

風景や人を見て、出来上がりをイメージして

そこにカメラを合わせこんでいくような作業です。

マニュアルで撮影すると、全く同じ場所にいてても、

設定をいじるだけで全然違う風に撮ることができるからです。

きっと10人いたら10人とも違う風に撮ると思います。

そこが、写真の面白さです。

写真で嘘もつけます。

その理由の1つに「ラチチュード」があります。

日本語に直すと、露出寛容度です。直すとよけいわかりづらいですね。。

わかりやすくいうと、カメラの見る世界と

私たちが見る世界は、いつも少し違います。

私たちが実際目で見た時ある一定以上に暗いところと

明るいところが混じっているようなものは、

写真に写すと、暗いところは黒くつぶれてしまっていたり、

明るいところは色がなくなってしまったりすることがあります。

私たちの眼は、多少暗かろうが、明るかろうがちゃんと見えます。

とっても抜群の性能の眼をもっていて、感度の範囲が広いのです。

一方、人間が作ったフィルムには限界があるのです。

暗いところと明るいところの差が開きすぎると、

カメラは世界を再現できないのです。

デジカメは、フィルムカメラよりもさらに感度の範囲が狭いのです。

だから、コンパクトカメラや写るんですで撮ったとき、

ちょっと陰になっているところが、随分暗く写ったりしてしまうのです。

でも逆にそれを利用して、カッコイイ写真も撮れるのです。

これを意識するのとしないのとでは、全然違います。

実際に、カラーフィルムは+4 から -2絞り

リバーサルフィルムは+1/3 から -2/3絞り、

デジカメは同じかそれ以下程度のようです。

一番広いのは、モノクロフィルムです。

私も昔、モノクロを現像したりしてましたが、

本当に再現幅が広く、つぶれにくいです。

芸術家が、モノクロを好んで使うのは再現できる幅が広い

という理由も多いと思います。

↑ごめんなさい。絞りが何かわからない方は、意味不明な話題だと思います・・・

デジタルが難しいのは、こういう理由からです。

明るいところが飛んでしまって、補正が効かないので

フィルムで撮るより設定が難しく、安っぽい写真になりがちなのです。

この暗さだと、実際はこんな風に写る、

とずっとマニュアルで写真を撮っていると、

だんだんラチチュードの感覚がわかってきます。

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