写真は一日にして成らず

写真は、撮ったら完成するものじゃない。

コンセプトを考えたりするのに数日。

場所の下見に1日。

撮るのに1日。

現像するのに半日。

数枚の写真を選ぶのに1日。

選んだ写真を最終イメージに持っていくのに1日、

そこで何枚ものバージョンをつくりあげる。

その中から選ぶのに、また時間がかかる。

何日もかかることも。

プリントする際は微妙な色の調整を何度もチェックし、

最終の構図もチェックし、

長方形で二次元の写真という世界にある絶対を確かめる。

たとえば桜を撮りたいって思っても、

その季節が来るまで1年。

それなのにわずか1週間たらずで終わってしまう。

他にもデジタルデータは、むやみに加工すると

データが壊れてすぐ汚くなるから

TIFF画像で加工しないといけないとか、

いろいろデータとして完璧であることが原則になってくる。

気が遠くなるほどの作業時間を乗り越えて

初めて、作品はできていく。

写真は、決して簡単手軽なものじゃない。

時間越えて妥協をせずに、作りこんだものには

心がこもってるし、私は作品作りがすごく好きだ。

お客さんの撮影も作品作りと同じふうにする。

その背景が、

その表情が、

その空間が、

その階調が、

その色が・・

あげだすときりが無いくらい見るところはある。

今日は一日かかって、何枚もイメージを創ったけれど

納得いくものができなかった。

そんな日もある。

たった1枚に創りこんだすべての要素に

自信がもてるようにしたいから、

明日もがんばろーっと。

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