作品紹介

植物のひとつひとつの形を見ていると、
どの花も本当に個性的で、
どうして、こんな形に咲いたんだろう?
と、思うものが多くあります。
その植物が、そこに至るまでの工程は、
私には想像もつきません。
でも、変化を重ね、
今この瞬間さえも進化の途中で、
私が出会っているのは、
長い時間の流れの中の、
ほんのひとつなんだと感じています。

この作品は、ひとつの花ではなく、
形を変えながら巡っていく全体の流れを、
結晶化したものとして作りました。
生まれること、成長すること、枯れること、
次へと渡っていくこと。
植物の一瞬一瞬、
その重なりそのものに、
強く惹かれています。

前にも書いたことがありますが、
結晶というものに、ずっと惹かれています。

いろいろな瞬間を、
自分なりに見つめ、世界の輪郭を組み立てていくと、
あるとき、 ハッとするような形が立ち上がります。

植物のほんの一瞬一瞬を、
沢山の時間の中から取り出して、
結晶化させてみました。