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キレイ
キレイって聞いて、人はみんな何を思い浮かべるだろう。
古代ギリシャ時代、プラトンは美とは存在するものそのものに
普遍的な美しさが宿っていると考えていたらしい。
近代になると、カントが美について、
存在するものに宿っているのではなく、
私達人間が、美と認識するかどうかであると
述べていた。
目の前に広がる空が
どんなにキレイだったとしても
その美しさに気づかない人にとっては
美でもなんでもない。
廃墟に美を感じて写真を撮り続ける人もいれば
下水場など地下施設の写真を撮り続けている人もいる。
そう考えると、美とはやはり個人的なものかもしれない。
でも、彼らが見つけた美を
私達も共有できるからこそ、それが写真集として
出版されたりする。
実際、廃墟の写真集を見ているとキレイと感じてしまったりする。
今までそんなものは、キレイじゃないと
決め付けていた自分を知った。
美は、極めて個人的なものかもしれない。
でも、プラトンが考えたみたいに普遍的な美っていうのは
確かに存在しているのに、
私達がそれを見つけられずにいるだけかもしれないとも思った。
写真でもっと、感じたことが無いキレイを見つけに行こう。