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作品紹介
冬の、枯れた木に残っている葉っぱを、
下から見上げるのが好きです。
何もない普通の空には、
奥行がないように感じますが、
枝が何層にも重なって空に広がり、
その厚みを辿っていくと、
空には無限の奥行があることに気づきます。
もみじは、星空のように感じられます。
人が作ったイルミネーションの星空も、
オレンジ色のゼリーも、
美味しそうな黄身のような夕陽も、
食べられても、食べられなくても、
すべてここでは自由に、
風景の一員になってもらえます。
水面に映る世界にも、強く惹かれます。
実体はないけど、確かに「ある」ように見えるからです。
ひとつの風景を層にして、
別々の時間や、水中や地上、
いくつもの層を重ねています。
揺れる水面のように、
ちらちらと、現れては消える、
そんな感覚を、表現したいと思いました。
昨日友達と話してて、
すごく共感したことがありました。
事実はひとつでも、
私たちはそれをそれぞれ違う視点で見て感じている、
ということです。
その意味で、
私たちがいつも立っているこの世界も、
層となって重なり合い、
少しずつ異なる世界が混ざり合っています。
私たちが現実だと感じているものも、
水面のように揺れながら、
消えては現れ、変化し続けています。
