作品紹介




桜が満開です。
泣きそうに嬉しい瞬間がいっぱいありました。
毎日売り場に立つのがとにかく楽しみでした。
私が作品を作り続けてるのは、
日常の中にある、
今ここにあるものを味わっていたい、
と思うからです。
当たり前にあるものが、
いつか突然消えることもあるって
思い知った時、
それまで見てた景色が違って見えました。
私だけじゃないと思います。
大切なものが、
もう、戻らないと知った時のあの感じ。
心のどこかに、
気持ちとくっついてる景色って
いうのがあって、
それと一緒に生きてる、
B面みたいのがあります。
暗い話ではなくて、
二度と塞がらない穴とか、
失くしものがこの世にあるって、
わかったことで、
見えてくる景色があって、
それは過去のものではなく、
これからも見れるし、
見つけたものは、
一生モノです。
穴の方は、できたら
覗きたくはなかったけど、
でも、見た後だからこそ、
今、ここにあるものへの、
愛おしさが、
くっきりと浮かび上がってきたんです。
人の優しさに色がついてるとしたら、
花みたいに色とりどりだと思います。
ショックで景色から色が消えるって、
ほんとなんだな、とか。
でもなくしたのは、私だけじゃなかったんです。
そう気づいて、
普通に元気にしてるように見える人も、
それぞれに似たような経験をしてるんですよね。
その人たちがくれた優しさに少しずつ気づいて、
あ。そうだったのか、と気づく。
全部そうなんです。
私を救ってくれたものは、
いつも、
どこかに漂ってるんです。
私がしてもらったみたいに、
悲しいと同じ分量の、
優しいがあること、
色づいた景色があること、
作品で届けられたらいいなと思ってます。
どんなことが起きたとしても、
空はいつもあるし、
植物は芽吹くし、
四季は巡るんです。
【展示情報】
寅貝真知子
ファンタジックコラージュ展
― 空に還る街、森に還る時間 ―
会期:3月19日(木)〜4月1日(水)
会場:京王百貨店 新宿店 6階 アートスクエア
時間:午前10時〜午後8時
入場無料
※誠に恐れ入りますが、手土産や差し入れなどのお気遣いはご遠慮いただけましたら幸いです。