作品紹介

昔、分子と原子のことを教わった時、
この世の中にある原子は消えることがないって聞いて、
すごい不思議に思いました。
水が蒸発したら消えるし、
人が亡くなったら、
その人が消えてしまうように思ってました。
そうだけど、でも、そうじゃなくて、
原子としてはこの世のどこかにはあり続けます。
そんな感覚はわからないけど、
枯れた木からも新しい芽が出たり、
土の栄養で様々な野菜が育つみたいに、
この世界にあるものはすべて循環してて、
突然消えたり、突然生まれることはなくて、
すべてが次に繋がっていくようになってるんだと
思うようになりました。
想像もつかないような、
次へのつなぎ方もあるし、
常に変化していくけど、存在し続けてると思うと、
心強いと思えてきます。
花火みたいに一瞬かもしれなくても、
その化学変化を起こさせるまでの長い準備があるし、
変化の可能性は、無限だと思います。