本当の写真
先日、あるイベントがあって仕事で呼ばれてました。
カメラマンに写真を撮ってもらうことが初めてだ
という家族を撮影したのですが、
写真が届いたお客さまから電話がありました。
「こんな風に撮ってもらったの、初めてです。
娘の成人式は必ずあなたに頼みます。」
とたくさん追加注文をいただきました。
きっと、こちらの家族はこの機会がなければ
一生カメラマンに写真を頼もうなんて思ってなかったと思います。
ローレフォトは、アトリエトラコでしかやってないことなので
かなり感動してもらえるのですが、
その日はローレフォトではなく、
通常のポートレートだったにも関わらず、
こんな感動してもらえてうれしかったのですが、
結構よくあるのです。
写真を撮っていてよく思うのが、
日本人は自分の写真をきっちり残そう!
という習慣が無いのが非常に残念です。
下手したら、一生自分の写真写りはこんなものよ
なんて思いながら死んでいく人がいるんですよ。
旅行に行ったときのコンパクトカメラでとった
のぺーっとしたプリクラみたいな写真しか
もってない方がめちゃくちゃ多い!!
私はそうでもないよと思ってる人も、
コンパクトカメラでしか撮ったことない人は
実はほとんど該当してると思います。
実際、カメラマンに撮ってもらえばわかります。
お葬式の写真を見ても、
え?!この人こんなんじゃなかったよ?!
と、残念なことがよくあります。
切実に思うのですが、
ちゃんとした写真を残しておいた方がいいです。
『こんな風に撮ってもらえるんだったら
もっと前からカメラマンに撮ってもらっておけばよかった。』
この言葉を何度聞いたことでしょう。
タイムスリップはできないのです。
私は父がカメラマンなので
小さい頃から当たり前のように
しっかりとした写真が残ってます。
でも、それってどうやらとっても珍しいことのようです。
皆さんが持ってる自分の写真、
あるいは大切な人の写真、心から気に入ってますか?
二人の雰囲気、空気がちゃんと写ってますか?
時間と共に、記憶と共に消えていく写真ではないですか?