写真と感じる心

私が誰かに誇れることがあるとしたら、

感動を人よりたくさんすることだ。

少し前に仕事で結婚式の写真を撮ったとき、

納品の後日、ご本人のお父さんから

娘が感じているだろう未来への喜びと、親との別れの寂しさ

その微妙な表情がすごく気に入った。

どんなに親しくても、自分には絶対撮れない写真だ。 

と、お礼をいただいた。

結婚式は、ただHAPPYだけじゃない。

これまでのいろんなことを思い出したりする

とっても深い深い時間だ。

私は、結婚式の写真を撮るとき

その人たちのストーリーを想像してみる。

目線や、表情、お父さんお母さんへの話し方、

すると、そこにはいろんな感情が

たくさん詰まっていることに気づく。

感情移入したら、いい写真が撮れないっていう人もいるけど、

私は、どっぷり感情的に写真を撮る。

感動したら、泣きながら撮る。

仕上がりを見ると、やっぱり感動して撮った写真

のほうが、お客様に喜ばれる。

写真と感じる心は、つながってるんだと思う。

だとすると写真家は、感受性が豊かでないといけないと思う。

もっともっと、感性を磨きたい。

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