作品紹介です。

朝起きて、いつも万全とは限らないです。
それでも私たちは、今ここでできる最善を探しながら、

想いを巡らせて、迷いながらも選び続けています。

植物もまた、言葉を持たないまま、光へ伸び、

水を求め、季節や環境に応じて姿を変えていきます。
与えられた場所で「どう生きるか」を、

体そのもので考え続けているみたいに感じます。

生きるとは、完璧な状態で進むことではなく、

不確かさの中で選択し続けることなのかなと。

どんなに完璧に準備していても、

何が起こるかはわかりませんし、

雨が降るか晴れるかもコントロールできません。

植物が天気を選べないまま、

それでも光の方へ伸びていくように、

私たちもまた、選べないものの中で、

選べるものを探しているように思います。

植物を見ていると、そのことを思い出します。

雨や風、夜の冷たさを少しずつ経験しながら、

花が時間をかけてつぼみをつけて、

花びらを少しずつ開いていくことを辿るように、

いくつもの時間に出会った花々を重ねていくことで、

時間の層を作りました。

この作品の中の花たちは、

一つの瞬間に咲いているのではなく、

過ぎてきた季節や、触れてきた光、

その時々の空気を抱えています。

思い通りにならない日々の中でも、

植物はその場所で、少しずつ姿を変えながら生きています。

私たちもまた、すべてを選べるわけではないけれど、

今ある環境の中で、選び続けています。

人も植物も、それぞれのやり方で、

不確かな時間の中を生きてるように感じます。