写真をやる人について

昨日、写真をやっている人と話をしていた。

写真をやっている人の中に、2種類の人種がいるということについて。

誰かの写真が好きで、写真を始める人。

写真を撮るのが好きで写真を始める人。

この2人は、似ているようで全然違う。

私は、撮るのが好きで写真を始めたからか、

実は、写真集を1冊も持っていない。

写真に関係する雑誌も教材もたくさん持ってるけれど、

誰かの写真集は1冊も。

写真を始めてからずっと好きな写真家を探していた。

でも、買うほど好きな人は未だにいない。

写真家を、知らない訳じゃないし

本屋にいけば、いつもたくさんの写真集を見る。

蜷川実花、土門拳、植田正治、野波浩、木村伊兵、アラーキー、

入江泰吉、オノデラユキ、石川賢治、鬼海弘雄、奈良原一高、

HIROMIX、細江英公、アンセルアダムス、ユージンスミス、

ヘルムートニュートン、ロバートキャパ、

まだまだまだまだ、いっぱいの写真家を見てきた。

でも、欲しいとまでは思わない。

これは問題だろうか。

私は、アートがやりたい訳じゃない。

だけど、人を喜ばせる写真が撮りたいし、

人を癒せる写真が撮りたい。

写真家として尊敬してる人はいるし、

写真を見て、衝撃を受けたり、

写真展を見に行きたいって思ったり、

その写真家について勉強したいって思ったり、

手法を取り入れたいっていうことはよく思うけれど

欲しいと思う写真に出会った事が無い。

だから、好きな写真家は?って聞かれるとすごく困る。

1枚の写真をポストカードに持ち歩くほど

欲しいって思った事はない。

自分の感性が問題ありなのかもしれないと

ずいぶん悩んできた。

今も、迷ってるけど2種類の人がいるんだよって

言われて、少し楽になった。

絵画はそうじゃない。

絵画には、詳しくないけど

ミュシャは買うほど好きだし、

モネも、ルノアールも、ミレーも好き。

フェルメールも、なんかいい。

写真家よりも、画家のほうに影響を受ける事が多い。

写真以外のものから、得た感動や影響を

自分の写真に写していこうと思ってる。


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